42歳で無資格・未経験で飛び込んだ介護業界。現在、有料老人ホームで働いています。
うちのホームは利用者さんは50名ほど、夜勤スタッフ2名で16時間以上を任されます。
夜なんだしみんな寝てるだけでしょ。。
と思うかもしれませんがそうとは限りません。
もちろん静かな夜もありますが、激しすぎる夜もあります。。
今日はとある夜勤の日、全く眠らないおばあさまモト子さん(仮名)がとあることをしただけで眠りについたというお話です。。
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夜中全く眠らないおばあさま~夕食時の不穏~
夜勤スタッフのお仕事は夕食の配膳から始まります。
人によっては「今日は夜の人?おねがいしますね」なんて声をかけてくれます。
食事中の嚥下状態、会話をすることで顔色、声色なんかをみながら体調や機嫌なんかをチェックしながら今から迎える長い夜に備えます。
そんな中モト子さん食事中に落ち着きがなく何度も何度もスタッフを呼びつけます。
「ちょっと、どうしたらいいの?どうしたらいいの?」と不安げな顔です。
こちらの都合にはなってしまいますが夕食のときはとっても忙しいです。あまりお一人の方に時間を割くことができずお話をゆっくり聞くことが出来ないのです。
他の方の介助をしながら「あ、モト子さんは今日は寝ないかもな。」なんて思うわけです。
何度かお話をお伺いするも「どうしたらいいの?どうしたらいいの?」と聞くばかりです。お話を聞いてもまた同じお話を繰り返されるので何度も聞くことはできません。。
わかってはいるんです。5分前に会話したことは忘れてしまっているので無視されていると思っているってことも。。
夜中全く眠らないおばあさま~遅番スタッフが帰ってから~
夕食の下膳も終了しほとんどの利用者さんがお部屋に帰った20時すぎ・・。
遅番スタッフも帰ったのでここからは20人強の利用者さんを1人でみることになります。朝までです。
夜勤スタッフ一人なのでなかなか息つく暇がありません。細かな片付けや寝る前の服薬介助にまわったりします。
そうこうしているうちに最初の巡視の時間、この日は転倒事故も重なり忙しさはマックスーー!
幸い頭を打ったりケガをされることはなかったので様子観察。
もう既に22時を回っていました。
ホームは静まり返っていますが、モト子さん(仮名)はまだ寝ていません。僕と一緒に過ごしています。
「お部屋はこわい、眠れない」とずっと言っています。
夜中全く眠らないおばあさまが手を握っただけで眠りに落ちた
22時過ぎにやっと時間をゆっくりとれるようになりました。
実はこのモト子さん(仮名)はスタッフの間では夜間眠らないことで有名です。
週に3日は眠らない日があって、今日はおそらく眠らない日です。
眠前薬も服用されていますがなかなか効きません。
そしてなーんとなく手を握ったらめちゃくちゃ冷たいんです。
しばらく手を握っていたら
どうやら僕のことをご主人と間違えているようです。
ここにはご主人はいないのですが否定せずに・・・
と言ってお部屋にご案内しました。
と言ってモト子さんは眠りにつかれました。
なんでしょう、安心されたんですかね。
ほっこりです。
認知症の方は見当識障害がおこることがあります。人のことを認識するのが苦手になり「あなたはだれ?」という状態です。
目の前のにいるのがだれかわからなくなっていたり違う誰かだと思っていたりするので、否定せずに一時的に話を合わせると安心されることが多いです。
夜間眠らないおばあさまが手を握っただけで眠った まとめ
夜に全く眠らないと評判のおばあさまが手を握ってちょっとお話をしただけで安心して眠りについた・・・。
こんなことはよくあることです。
夜のほっこりエピソードです。
介護のお仕事は『人』相手です。
その人その人の個性を大切にしながらステキな介護をしていきたいですね。
奥深い介護のお仕事、とっても楽しいですね~♪
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